輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「でも、クラスのやつらから変なこと言われるぞ」

「そんなの平気だし!私は──」

凛の目に涙がたまっていた。

「凛空が離れていくほうが、もっとやだ!」

「っ!!」

凛のやつは、俺の言葉を聞いて傷ついたんだ。

それで、俺が離れていくと思ったんだ。

俺の中で、必死に気持ちを抑えていた鎖が解かれた。

そして、俺は凛を引き寄せ抱きしめた。

「り、凛空?!」

「お前が変なこと言うからだ」

腕の中にいる凛を見つめる。

凛は、頬を赤くして俺を見上げてくる。

こんな場所でこんなとこをするのは、いけないことだとわ分かっている。

だけど、俺の気持ちが限界なんだ。

「凛……」

俺は、ゆっくりと凛に顔を近づける。

「ま、待ってよ凛空!ここ図書室だよ!」

「今は、誰もいないだろ?」

嫌なら抵抗すればいいのに、なんで抵抗してこないんだよ。

『 私は凛空と変な噂がたっても、迷惑だなんて思わないし!嫌だとも思わない!!』

あの言葉は、俺の良い方に取るぞ。