輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「無に還れ、夜!!」

夜に向かって走り出し、村雨を振り下ろす。

「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」

これで、凛が助かる。

そう思ったときだった。

『あーあ、残念』

「なに?!」

夜の石化していた身体の部分から、石化が消えていた。

「そんなっ?!」

なぜ石化しない?!

貴人の力は夜に効いたはずなのに!

夜は、俺の手首を掴むと俺の体を後方へ放り投げた。

「空さん!」

『それにさぁ、六合のその琵琶の音色、俺にとっては雑音にしか聴こえないんだわ』

六合との距離を縮めた夜は、琵琶を破壊し六合の体を後方へと殴り飛ばす。

「がはっ!」

「六合!」

六合に向かって走り出そうた貴人を、夜は上から体を殴り地面へと叩きつける。

「貴人!!」

二人は、元の符に戻った。

『おいおい、もう終わりかよ?』

「…これが、最強の陰陽師の力なのか…」

傷だらけの体を支えながら立ち上がる。

『だからさっき言っただろ?俺は、最強の陰陽師だって』

俺は、もう一度村雨を夜に構える。

『もうお前限界だろ?今日だけで四体の十二天将を出したんだからさ』

「だからなんだよ、その限界を越えないで、お前と闘おうだなんて思うかよ」

『よく言うよ』

夜は、凛に目を向けた。

『俺とまともに闘えるとしたら、それは凛くらいだ』

「どういうことだ?」

まさか夜は知っているのか?

凛が凛音の魂を持っていることを…。