輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

『いくら天空の空間移動の力でも、この中から飛ぶことは無理だよ』

「ちっ!」

この数の符では、流石に天空と白狐でも耐えきれるか分からない。

『早く倒れてくれよ!鳳炎華斬(ほうえんかざん)!』

夜の言葉で、宙に浮く符が紅い輝きを放つ。

「眩しい!」

「このままだと!」

「くっ…!」

そして符は大きな爆発を起こす。

「凛空!」

夜は、結界を解くとこちらにゆっくり歩いてくる。

『あーあ、つまんないの。お前の力ってその程度のものなのか?』

土煙が上がる中、俺は膝をついて息を整えていた。

「はぁ…、はぁ…」

『へぇ、あれを耐えられるほどの呪力(じゅりょく)はあるんだ』

夜は、俺の周りを見回す。

『ふーん、なるほど。天空と白虎を傷つけないように符に戻して、直ぐに結界をはったのか』

俺は、ゆっくりと立ち上がり夜ひ村雨を構える。

「だからどうした。まだ闘いは終わってないぞ」

『ちょっと感心したんだよ。でも、結界をはってもそれなりに体には効いたようだな』

俺は、頭から流れる血を拭う。

「こんなの屁でもないさ」

『言うね!』

俺との距離を一気に縮めた夜の拳をぎりぎりで避ける。

その隙に俺は村雨を振るう。

『よっと』

だが夜は簡単に避けてしまう。

(あいつの足を止められれば…)

俺は、横目で凛の様子を伺う。

凛は、無理矢理体を動かそうとしている。

けど、さっきの夜の毒で身体が思うように動かないとみたいだ。