輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【凛空】

予想外だった。

まさかこんなことになるなんて。

もう少し警戒しておくべきだった。

夜が学校に転入してきたなら、必ず凛を狙ってくることがあるはずだ。

転入してきても、生徒がいる前ではあまり手出し出来ないと考えていた。

これは、俺の失態だ。

「分かった。勝負受けてやる」

『じゃあ、さっそく始めよっか』

俺は、十二天将の符を二枚構える。

今までに十二天将を二体同時に出すことに成功したことはない。

けど、今なら――

「我の呼びかけに応え、その姿を現せ、十二天将の一人天空・白虎」

俺の隣に天空と白虎が姿を現す。

二人は、夜に向かっていく。

俺もその後に続く。

『へぇ、もう二体出せるんだぁ。でも…』

夜は、手のひらに黒い炎を出す。

「黒い炎?!」

『そうでなくちゃ、面白くないよな!』

夜は、天空と白虎に向かって黒い炎を放つ。

天空と白虎はそれを避けると、天空は刀、白虎は短剣を構え夜に斬りかかる。

『お前達の力じゃ、俺には届かないよ!』

二人の攻撃を避けた夜は、二人に炎を放つ。

「きゃあ!」

「ちっ!」

俺は、その隙を狙って何枚もの符を夜の周りに放つ。

「火爆符!」

夜の周りで符が爆発を起こす。

しかし――

『そうだ、一つ言い忘れてたよ』

夜は、瞳を大きく見開くと、爆風を吹き飛ばす。

「……」

俺は、夜を睨みつける。