輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

『君たちで遊ぶのさ』

月の光が夜の顔を照らす。

そして、夜の瞳はさらに輝きを増す。

まるで、暗闇の中にいて獲物を捉えた虎のような瞳を、私達に向けた。

「俺は、お前と遊んでいる暇なんてない」

『それじゃあつまんないなぁ』

夜は、指を鳴らす。

すると、私を閉じ込める結界が赤く輝きを放つ。

「な、なに?!」

「凛?!」

輝きを放つ結界は、蒸気をあげ始める。

「い、息が……!」

突然結界の中が息苦しくなった。

私は、喉を抑えて倒れ込む。

そして、結界の中は白い靄に包まれる。

「おい!凛に何をした!」

『何って、ちょっと毒ガスを吸ってもらってるところだよ』

「毒ガスだと?!」

視界がかすみ始めた。

このままだと、毒に体が…。

「凛!!」

『さぁどうする?俺と闘うなら、毒は消してあげる』

「くっ…。分かった!」

『最初から素直になっとけば良かったのに』

夜がもう一度指を鳴らすと白い靄は消えた。

「はぁ…、はぁ…」

だけど、私の体は麻痺し始めていた。

呼吸も荒いままだ。

『それじゃぁ、今から勝負だ』

「勝負?」

『そうだよ。キミが俺に勝ったらその結界は解いてあげる。だけど君が負けたら』

夜は、微笑して凛空を見つめた。

『凛は殺すね』

「なっ!」

夜達の会話が頭の中に入ってこない。

今は、自分の意識を保つので精一杯だ。