輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【騰蛇】

「ふぅ…」

朱雀が、あっちから還ってきた。

「よぉ朱雀」

「どうも…、騰蛇さん」

「久しぶりだな」

「そうですね」

相変わらず感情を面にださないな。

「お前のことは、太陰から聞いた」

「そうですか」

「それと、俺になにか話があるのか?」

俺がそう言うと、朱雀は少しだけ距離をとった。

「ど、どうした?」

何かまずいことでも言ったか?

朱雀は、口元でぶつぶつ何かを言っていた。

(な、なんなんだ?)

「あ、あの!」

朱雀は、俺を見てきて言った。

「俺に、炎の使い方を教えてください」

「…は?」

炎の使い方を教えてください?

それ、今更か?

「俺が教えなくとも、お前は自分で炎操れるだろ?」

「そうですけど…」

朱雀は、俺の前まで来て座る。

「確かに僕は、炎を操ることは出来ます。けど、騰蛇さんみたいには操れない」

「朱雀の場合、鎌に炎を纏わせて闘うんだもんな」

「はい。僕は騰蛇さんみたいに単体に炎を出すことが出来ません。僕の場合、自分が触れているところでないと、炎を出せません」

朱雀が闘っているところは、あまり見たことないが、前に鬼女と闘っていた時、指を鳴らして炎を出していた。

「なぁ朱雀、お前は指を鳴らさないと炎を出せないのか?」

「そんなことないですよ」

朱雀は、手のひらに炎を出す。

「指を鳴らすのは、タイミングがいいからなんです」

「タイミング?」

「こうやって炎を出すことは出来る。だけど、力のバランスを取ることが、まだあまり出来てなくて」

「なるほどな…」

だから、指を鳴らしていたのか。

鎌に炎を纏わせるのは、手を伝って炎を纏わせているのだろう。

「なるほど、ならまず炎の力バランスから始めないとな」

「でも、やり方が分からなくて」

「……」

視線を下に向ける朱雀に、俺は決心した。

「なら、俺が見てやる」

「え?いいんですか!」

「あぁ、だが俺の修行は厳しいぞ」

「そんなの、覚悟の上です!」

「よし、じゃあさっそく始めるか」