輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「僕より騰蛇さんの方が力強いしね。十二天将だってそれぞれ得意な力だってある」

私は、まだ十二天将全員とは会ったことがないから、どんな力を使うのか分からない。

「例えば太陰は、風を操る」

「風を?」

「そして、太陰と同じ力を使うのが玄武。僕は、あの人嫌いだけど」

そういえば、二人の仲は最悪なんだっけ。

その二人が同じ場所に居ていいのか少し心配になる。

「あ、でも勾陳は違う」

「勾陳?」

勾陳ってたしか、凛空の傷の手当をしてくれた?

「勾陳は、他の十二天将と違って闘う事が苦手だから、主にサポート役。だから、怪我したら直ぐに勾陳に頼めばいいよ」

「うん、分かった」

「でも、あんまり勾陳には関わらない方がいいよ」

「どうして?」

朱雀は、私を睨んできた。

その瞳に、私の体が強ばる。

「はぁ…。あいつ恥ずかしがり屋だから」

「え…」

それってつまり、人見知りってこと?

「だから、あいつとはあまり関わらない方がいいってこと」

「あ、なるほど」

じゃあ、さっきの朱雀の表情は何だったんだろう?

「てゆか、そろそろ僕戻ってもいいかな?」

「う、うん。これからよろしくね朱雀」

「…めんどくせぇ…」

朱雀は、元の符に戻った。