「これは、イケメンの予感」

「あはは…」

イケメンとか興味無いんだけど。

とりあえず、教室へと入る。

「お、来たな」

先生は、私たちを見つけると、一人の男の子を教壇へと立たせた。

「全員揃ったところで紹介するぞ」

私は、その男の子を見た時胸がざわついた。

(何……この感じ…)

「いきなりだが、今日からこのクラスに入った月波夜だ」

「夜……」

その名前を聞いて体に緊張が走る。

(夜って…まさか…)

「月波夜(つきなみよる)だ。よろしくな」

その金色に輝く瞳には、私が映っていた。