輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

それから一応最後まで通して、今は王子様と白雪姫のシーンになっている。

「これは美しい。しかし、貴方は魔女の呪いによって、冷たい永遠の眠りについている」

凌は、私に顔を近づける。

「この僕の口づけで、どうかお目覚めください」

私は、内心焦っていた。

そうだ…、白雪姫にはキスシーンがあったんだ!

凌も照れているのか、中々顔を近づけてこない。

「こら達磨!そんなんでは、本番本当のキスなどできないぞ!」

「なっ!」

そして、周りが茶化し始める。

「キスしろよ!」

「キス・キス・キス!」

周りの男子たちが騒ぎ始める。

これだから、クラスの男子は嫌いなのよ!

「で、出来るわけないだろ!これは、ただの練習なんだから!」

「練習でもしろよ!」

凌は、困ってしまって私を見る。

(私に助け求められても…)

その時、体育館の扉が勢いよく開けられた。

そして、そこに立っていたのは……。

「か、会長!」

思いっきり私たちを睨みつける凛空だった。

そんな凛空を見た周りの子たちは、一斉に静かになる。