輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

そして、男子の方では――

「なぁ凌、ぶっちゃけお前は凛のこと好きなのか?」

「え……?」

「だってさ、お前クラスの女子で下の名前呼ぶの凛だけだろ?」

「そ、そんなことないよ!あれは、凛が下の名前で呼びあおうって言うから……」

「お前、顔真っ赤だぞ」

「え…」

まさか、男子がこんな話をしていたなんて、私は知る由もなかった。

放課後になって、私たちは体育館へとやってきた。

「さぁ!劇の練習をするぞ!」

なんか、先生が異様にやる気出てるんだよね…。

さっきまで何やるか興味なかったのに。

「じゃぁまず、白雪姫の母親のシーンから」

もうすっかり監督気分だ。

姫菜子は、台本を持ちながら喋った。

「鏡よ鏡、この世界で一番美しいのは誰?もちろん、この私(わたくし)ですよね?」

鏡の精役の子が、姿を現す。

「確かに女王様は美しいです。しかし、この世界で一番美しいのは、白雪姫です」

「な、なんですって!」

わぁ凄い、姫菜子完全になりきってる。

「私を差し置いて、白雪姫が一番美しいだなんて……」

ここでナレーションが入り、私の順番が回ってきた。

「まぁ、なんて素敵な花なのかしら」

私は、ぎこちなくも台詞をいいながら花を摘む振りをする。

「蘆屋!そこは、もっと感情を込めて!」

「は、はい!」

まるで本物の監督に怒られた気がして、つい返事をしてしまった。