「何を言うんだ凛音!俺も戦う」

「空…は、下が……って…て」

「だけど!」

「あいつ…は、姉…様……を……殺した」

「え……」

ぬらりひょんが、凛音の姉を殺した…?

『まだ言うか…、知世音はお前の姉などではない』

「また……そう言って…、私をおかし…
くする……」

違う凛音、ぬらりひょんの言っていることは本当のことだ。

『おい空、詳しく話してやれ、お前も知ってるんだろ』

「え…」

凛音は、俺に振り返る。

「空……?」

俺は、凛音から視線をそらす。

「凛音、ぬらりひょんの言ってることは本当のことだ」

「嘘……でしょ…?」

「嘘じゃない…、俺もさっき聞いた」

凛音は、持っていた刀を落とした。

「どう…いうこと?私が…、姉様の…妹…じゃ…ない?」

「そうだ」

俺は、凛音を見つめる。

「姉様や…父様…兄様……母様たちと……血が……繋がって……ない」

「違う!お前の母さんは血が繋がっていて」

「違う……違う!!」

凛音は、頭を抱える。

「凛音!」

俺は、凛音を抱きしめる。

「大丈夫だ。しっかりしろ!」