輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

『…どいつもこいつも』

ぬらりひょんは、瞳を金色へと光らせた。

「あの光…」

あの光、騰蛇にも見えた。

あの光は、一体何なんだ?

妖の力を上げるためなのか。

『お前は、もう死ね』

ぬらりひょんは、刀を騰蛇へと向ける。

『幽寂閑雅(ゆうじゃくかんが)』

「なに?!」

すると、周りが暗い暗闇に覆われた。

周りの妖たちの姿は消え、私と騰蛇とぬらりひょんだけが立っていた。

『幻影』

ぬらりひょんは、そう呟くと自分の分身を幾つも作り出す。

「これは、もしかして…」

貴船のとき、空が追いかけたぬらりひょんの分身。

分身たちは、ぬらりひょんの合図で一斉に私たちに襲いかかってきた。

「くそっ!何だこいつら」

騰蛇は、刀を上げる。

「炎・千鶴!(えん・ちづる)」

刀を振り下ろし、無数の鳥がぬらりひょんの分身に向かっていく。

『そんな技、きくか…』

ぬらりひょんも刀を上げる。

『疾風迅雷(しっぷうじんらい)』

すると、暗闇な中に雷が見える。

「そんな…」

これが、ぬらりひょんの本来の力…。