輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【凛音】

「はぁぁぁ!!」

私と騰蛇は、戦場の真ん中辺りへといた。

「くそ、きりがない」

「全くだな」

何十匹者妖を切ってきたが、妖たちの数が減っているようには見えなかった。

「どれだけいるんだ」

今のところぬらりひょんの姿は見当たらない。

何処かで私たちのことを見ているのか。

「凛音、集中しろ」

「騰蛇?」

「来たぞ」

私は、騰蛇の見る方へと視線を向ける。

「ぬ、ぬらりひょん…」

ぬらりひょんは、肩に刀を担ぎながら歩いてきた。

『おぉ、我らが総大将』

『来てくださったのですか』

他の妖たちが、ぬらりひょんの為に道を開けていく。

「よぉ、久しぶりだなぬらりひょん」

『…』

その時、ぬらりひょんの目を見た私は鳥肌がたった。

(このぬらりひょん、今までと何かが違う)

深い憎しみに狩られているように見えた。

騰蛇は、刀を構えぬらりひょんに向かっていく。

「おりゃぁ!」

勢いよく刀を振り下ろすが、ぬらりひょんは簡単に避ける。

「ちっ!」

『相変わらずだな、騰蛇』

「なんだとっ!!」

騰蛇は、瞳を金色に光らせ、刀に炎をまとわせた。

「まだ、勝負はここからだ!」

ぬらりひょんと騰蛇の刀がぶつかり、火花が散る。

「炎・蛇行(えん・だこう)!!」

炎で作り出され蛇が、ぬらりひょんを飲み込む。

しかし、ぬらりひょんは炎・蛇行を切り捨てる。

「お前、いつもと様子が違うな」

騰蛇も、私と同じくぬらりひょんの様子に気づいた。