輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【凛空】

凛と別れた俺は校内の見回りをしていた。

教室に誰が残っているのかとか、鍵のかけ忘れとかそういうのを確認している。

そして、俺は凛の教室へと来ている。

「あいつ、帰ったんじゃねぇのかよ?」

凛の机には、鞄がかかっていた。

「でも、何かおかしい……」

おかしいと思った点は一つだ。

いつもなら十二天将の符を持ち歩いているあいつが、符を全部ここに置いていっている。

「ここに来る前にどこかに寄ったのか?」

その時俺は、凛の鞄のポケットに一枚の手紙が入っていることに気づく。

「ラブレターか?」

凛にラブレター書くやつなんて居たんだ。

「どこのどいつだか知らねぇが、勝手に人の幼馴染取ってくなよな」

俺は、中身を確認しようとし手紙を取る。

「名前が書いてない?」

手紙の中には、ラブレターというより、何かの依頼が書かれていた。

「化学室に鬼の妖?」

俺は、咄嗟に凛の符を手に持ち化学室に向かう。