輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【青龍】

森の中を走っていくと、奴はいた。

「……」

『……』

ぬらりひょんは、木の上に座っていて、俺を見下ろしていた。

「降りてこい、ぬらりひょん」

『お前が今更何のようだ』

ぬらりひょんは、ゆっくりと降りてきた。

『まさか、俺を殺しに来たのか…?』

「あぁ」

俺は、二本の刀を抜きぬらりひょんに向かっていく。

『遅い…』

ぬらりひょんも刀を抜き、俺とぬらりひょんの刀がぶつかる。

「何で数日早く妖怪大戦を始めた!」

『そんなの、決まってる!』

ぬらりひょんは、俺を押し返した。

『人間共を全滅させるためだ』

「なんだと…」

この時俺は、目の前にいるぬらりひょんに違和感を覚えた。

(俺の知ってるぬらりひょんじゃない…)

あいつは、今まで人間を殺してきたが、全滅させようなどと、一度も思ってきてなかったはず…。

「ぬらりひょん、一体何があった?」

俺がぬらりひょんにそう問うと、一瞬ぬらりひょんの指が動いた。

『何があっただと…』

「お前は、人間を全滅させようなどと思っていなかった!」

『……』

「お前は、妖たちの自由がある時代を目指すために戦ってきたはずだ!なのに、急にどうした!」

『…るせぇ…』

「お前は、一人の人間を愛したんだろ!」

『うるせぇぇ!!!』

ぬらりひょんは、俺に刀を振り下ろす。