輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

俺は、右手で壁を思いっきり殴った。

「あのクソジジィ…」

「あ、居た空様!」

すると、俺たちのところに太陰と青龍が傍にきた。

「こんなところで何をしている、お前は早く逃げろ」

「いや、そう言う訳にも行かない」

「え?」

俺は、太陰たちにさっきの話をする。

「そんな、晴明様が…」

「やはりな…」

「勾陣、何で凛音様を裏切る真似を…」

「晴明様がやろうとしてることに、私も賛成だったからです」

「そんなっ!」

俺は、青龍から村雨を受け取る。

「勾陣、あの薬まだあるよな」

勾陣は、じっと俺を見たあとに俺に薬を渡す。

「そのお体でその薬が使えるのは、これが最後です。その薬の効き目が切れた後、空様の命はありません」

「えっ!」

それを聞いた太陰は、俺の手の上に手を乗せる。

「駄目だよ空様、この薬使ったら死んじゃうんだよ!」

「それを承知の上で、この薬を使う!」

「そんなの嫌だ!だって、もう凛音様や天様に会えないんだよ!」

俺は、太陰に微笑み返す。

「大丈夫だ太陰。俺は、死なない」

俺はそう言い、薬を飲む。

「空様…」

「我の名に従いその姿を現せ、十二天将の一人、朱雀・天后・玄武・太裳」

四人は、俺の周りに姿を現す。

「みんな、これが最後の命令になる」

「必ず生きて帰ってこい」

「「はい!」」

俺は、勾陣に視線を戻す。

「勾陣、お前は凛音の元に向かえ」

「ですが、空様の傍を離れる訳には」

「だから、俺は大丈夫だ」

俺は、太陰と朱雀と玄武にいう。

「お前達に頼みがある。先に戦場に向かった六合を連れて、それぞれの方角へ向かってくれ」

「え!?」

「どういうこと?」

「この戦いをこれ以上広げないために、まずはこの周辺に結界をはる」

三人は、顔を見あわせて頷くと姿を消した。

「じゃぁ、俺たちも行く」

「空、途中まではお前の傍で戦ってやる」

「途中まで?」

「俺は、自分のするべきことをする」

青龍は、ぬらりひょんを殺すつもりなのだろう…。