輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「なんだよそれ…」

「凛音様の母君は、凛音様の記憶や、蘆屋家の者たちの記憶を書き換えたのです」

「一人でそんなことができるのか…」

「できます。凛音様の母君も、新しい一族の者でしたから」

なんで、凛音なんだよ…。

なんで凛音ばかり、こんな辛い目にあっているんだ。

自分の憧れる姉様だと、知世音さんのことを慕っていて、册さんを超えるべく頑張っていた凛音の記憶は、全て偽りのものだったのかよ。

「でも、凛音様の母君は、こうするしかなかったのです。凛音様を守るためには」

「だからって、記憶を変えることなんて許されないぞ!」

「でも、凛音様は思い出し始めていました。予知夢を見だしたということは、力の表れでもあります。母君は、凛音様の記憶を書き換えると共に、力も押さえ込んでいます」

「じゃぁ、凛音の記憶が戻る事に、凛音の力は戻るのか」

「そうです」

「なら、尚更俺は行かないといけない」

「それはできません」

「何でだよ!」

一刻も早く凛音にこのことを伝えないといけなかった。

記憶を取り戻したら、じい様の思うつぼだ。

力を取り戻した凛音は、ぬらりひょんと戦う。

(だけど、凛音はぬらりひょんに殺されるんだぞ。力が戻っても凛音がぬらりひょんを倒せない)

じい様の目的は、他にあるのか…。

「勾陣、何でお前は凛音を裏切った!」

「……」

「答えろ!!」