輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【凛音】

「どういうことだ…!」

突然、妖の群れがこの町に入ってきた。

今は、蘆屋家の者と安倍家の者たちで食い止めている。

しかし、ここへ来るのも時間の問題だった。

「晴明様の予知が外れたのか…」

私は、残りの蘆屋の者たちが集まるところへと向かい、大きな声で言い放つ。

「今この町に妖の群れが迫ってきている。ここへ来るのも時間の問題だ。今ここに居るものは、町の人たちの避難を優先しつつ、妖の対応に向かってくれ」

「「はい!!」」

皆は頷き、屋敷から出ていく。

私は、秦の部屋へと向かった。

「秦、準備はできたか?」

「あぁ、大丈夫だ」

秦は、天を抱き上げる。

「天のことは、頼んだ」

「分かってる。必ず帰ってこいよ」

「分かってる」

秦は、部屋から出るとそのまま裏口から森の方へと向かっていった。

「凛音様」

「どうしたの?白虎」

「蘆屋家の者たちの避難終わりました」

「ありがとう白虎、白虎はこのまま妖の居るところへと向かって。私もあとから行く」

「分かりました」

白虎は頷くと、姿を消す。

「我の名に従いその姿を現せ、十二天将の一人騰蛇・天空・貴人・六合・勾陣」

私に呼ばれた四人は、姿を現す。

「皆、いよいよこの日が来た。白虎には先に行ってもらっているけど、皆にも今すぐ妖たちのところに向かって欲しい」

「分かりました」

「それじゃぁ、お願い」

天空・貴人・六合たちは、姿を消した。

「あれ…、勾陣は?」

「さぁな、こっちの方には居なかったぞ」

「そうか」

空のところに行っているのかな?