【凛音】
「姉様が行方不明?!」
父上に呼ばれて、突如そんなことを言い渡された。
「そんな、姉様が行方不明ってどういうことですか?!」
「それが私にも分からないんだ。知世音の様子を見にと貴族様のところへと、家の者を行かせたのだが…」
父上は、そこから先を言いづらそうにしていた。
「父上、話してください。何があったのですか?」
「家の者から話を聞いたところ、誰も居なかったのだ」
「居なかった?」
「貴族様の屋敷は、何者かによって焼かれ、皆殺しにされていたと言うのだ」
私は、驚いて肩が上がった。
「皆殺しなんて…」
酷いことをする…。
「では、姉様はどこへ?」
「これは、私の考えなのだが…。知世音は妖に連れ去られたのではないかと」
「妖に?!」
何で妖が姉様を狙うんだ?
だって姉様は、普通の人なのに。
「家の者に探してもらっているが、未だに返事が来ないのだ」
「そんな…」
私は、両手に力をこめる。
(姉様が…)
私の中で、姉様の笑顔が浮かんだ。
「父上、私が探しに行ってもいいですか?!」
「それは駄目だ」
「何故ですか?!」
「お前は、今の蘆屋の当主なんだぞ。当主が屋敷を留守にすることなどできん」
「くっ…」
「姉様が行方不明?!」
父上に呼ばれて、突如そんなことを言い渡された。
「そんな、姉様が行方不明ってどういうことですか?!」
「それが私にも分からないんだ。知世音の様子を見にと貴族様のところへと、家の者を行かせたのだが…」
父上は、そこから先を言いづらそうにしていた。
「父上、話してください。何があったのですか?」
「家の者から話を聞いたところ、誰も居なかったのだ」
「居なかった?」
「貴族様の屋敷は、何者かによって焼かれ、皆殺しにされていたと言うのだ」
私は、驚いて肩が上がった。
「皆殺しなんて…」
酷いことをする…。
「では、姉様はどこへ?」
「これは、私の考えなのだが…。知世音は妖に連れ去られたのではないかと」
「妖に?!」
何で妖が姉様を狙うんだ?
だって姉様は、普通の人なのに。
「家の者に探してもらっているが、未だに返事が来ないのだ」
「そんな…」
私は、両手に力をこめる。
(姉様が…)
私の中で、姉様の笑顔が浮かんだ。
「父上、私が探しに行ってもいいですか?!」
「それは駄目だ」
「何故ですか?!」
「お前は、今の蘆屋の当主なんだぞ。当主が屋敷を留守にすることなどできん」
「くっ…」



