輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

でも、じい様は俺を妖怪大戦には参加させないだろう。

青龍から聞いた話によれば、じい様は妖怪大戦を何かに使おうとしている。

そして、凛音と俺の子の天。

天の存在にも気づいている。

天の力を使って、妖怪大戦を終わらせるつもりなのか。

それとも、天の力を自分の物にするためか、天の力を目覚めさせるつもりか…。

色々と考えは浮かぶが、まだ答えは出ていない。

青龍には、探りを入れてもらっているが、中々情報が来ない。

(何をしているんだ…)

そして、もう一つ気になるのが、じい様と一緒にいたと言う、謎の人物。

だけど、青龍はその人物が誰なのか分かっていることを言っていた。

流石に俺だってそれを聞いたときは、耳を疑った。

「気をつけろ空、“十二天将”の中には裏切り者がいるぞ」

青龍の言葉を思い出す。

本当に、十二天将の中に裏切り者がいるのか…?

その裏切り者が…。

「あいつだと言うのか…」

その裏切り者は、直接ぬらりひょんと繋がっている。

言わば、情報提供者だ。