輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【空】

凛音と天と共に過ごす時間はあっという間だった。

幸せな時間だった。

凛音と別れて屋敷に戻ったけど、今すぐにでも会いたいと思ってしまう。

「この幸せが、永遠に続けばいい…」

そう願いたい。

だけど、それは叶わない。

何故なら、凛音はぬらりひょんと戦わざるをえないからだ。

あの夢は現実となる。

凛音とぬらりひょんが戦うことを回避させようと考えたが、いい考えが浮かばない。

凛音にぬらりひょんの戦うなと言っても、あいつはきっと聞かない。

それなら、いっそのこと俺が戦う方がいいのか…?

でも、俺の体はこのざまだ。

もし仮に戦えたとしても、すぐにやられる。

なら、凛音を妖怪大戦に参加させない方法を考えるか…?

いや、それは無理か…。

あいつは、今は蘆屋の当主だ。

当主が参加しないなんてことはあり得ない。

となると、俺もだけど。