輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

そして、空は再び私を抱き締める。

「必ず守るから、絶対死なせない」

「空…?」

「だから、無茶はするな」

空の抱き締める腕に力がこもった。

(心配してくれてるんだよね…)

私は、空の腕の中で身を預ける。

「うん、無茶はしないようにする」

「あぁ」

私たちは、しばらくの間抱き締めあっていた。

時間というのは、すぐに過ぎるものだった。

気がつけば、東の山の方に朝日が見えかけていた。

「もうこんな時間か…」

「帰るか」

「あぁ」

私と空は、手を繋ぎながら小屋を出た。

そして、互いの屋敷へと戻った。