輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「あ、あれ?」

「空様…?」

何で涙が出てくるんだよ?

俺は、もう片方の手を目で覆う。

「すまない菊夜、俺はお前と幸を裏切ることになる…」

俺は、ずっとこの言葉を待っていたのかもしれない。

決められた女と祝言を挙げるなんて、最初は嫌だった。

だけど、その相手が菊夜で良かったと心からそう思う。

「覚悟はしています。私は、空様が幸せになってくだされば、それでいいのです」

「ありがとう、菊夜」

俺は、この時決めた。

菊夜の想いを裏切らぬよう、凛音を幸せにすると。

そして、俺自身も幸せになると。