輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「空様と祝言をあげてから数日後です」

そんな直ぐに凛音との仲が分かるようなことしてたのか?

「空様が誰かに式文を書いていることは知っています。式文を書いている空様の表情を見たら、すぐ分かります」

「そ、そうか?」

そんなに分かりやすかったのか…。

「でも、知ってたなら何故言わなかった。お前だって…、嫌だっただろ?」

「そんなことありませんでした」

菊夜の笑顔が月の光に照らされる。

「今日凛音様とお話をして、凛音様の気持ちがよく分かりました」

「凛音の気持ち?」

俺の頬が少し熱くなる。

「私は、空様に愛されていなくても構いません。貴方の傍で貴方を支えられれば、それでいいのです」

「菊夜…」

「だから、凛音様の為にも生きてください」

俺は、菊夜がここまで真っ直ぐな人間だと思ってなかった。

「すまない…菊夜…、俺は…」

「空様…」

菊夜は、俺の手を握る。

「もし空様と凛音様が一緒に幸せに暮らせる道があるとするなら、迷わずその道を進んでください」

俺の目から涙が溢れた。