輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【凛音】

「空が倒れた?!!」

「はい、太陰から聞きました。青龍と戦ったときに、符と力を使いすぎていたと」

私は、貴人から話を聞き、いてもたっても居られず、空のところへ行こうとする。

「待ってください、凛音様」

「だって、空が!」

空が死んじゃう―――。

「あいつなら大丈夫だ」

「騰蛇…」

騰蛇は、何処かへ行っていたのか、空から降りてきた。

「何で大丈夫なんて言えるの?!だって空は――!!」

「あいつが死ぬような男じゃないくらい、お前が一番知ってんだろ」

「それは…」

それはそうだけど…。

でも、空の様子が心配だよ…。

「俺が大丈夫だって言ってるんだ。信じろよ」

「……分かった」

私は、座り直し空がくれたかんざしを見る。

(空…)

騰蛇と貴人は、顔を見合わせて元の符に戻った。

大丈夫だよね空なら。

空は、死んだりしないよね…。

「入るぞ凛音」

秦は、障子を開けると部屋の中へと入ってきた。

「どうしたの?」

「いや、空のこと聞いたのかと思ってさ」

「うん、貴人と騰蛇から聞いた」

秦は、私の近くであぐらをかいて座る。

「行かなくていいのか?」

「うん、空なら大丈夫だと信じてるから」

私は、震える手に力を込めた。

「ならいいけど、平気そうには見えないな」

「…そう見えるか?」

「あぁ、そう見える」

秦は、私の頬に手を当てる。

「秦?」

「そんな辛そうな顔をして、信じてるなんて言えるのかよ?」

「…だって…」

だって、私は空には会えない。

空とは、秘密で会っていたけど、表では二度と会わないことになっている。

「お前たちの間に何があったのかは知らない。だけど、会いたかったら会いに行けよ」

秦の言葉で、私の体は動いた。

「秦…、私…」

秦は、私の唇に手を押さえる。

「そこから先は聞くな」

私は、部屋を飛び出して空の元へと向かった。

「あーあ、何で行かせたんだろ」

秦は、空を見上げる。

「だけどな空、お前が凛音を泣かせたら、俺があいつを貰うぞ」