輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「騰蛇…」

『なぜ、お前がここにいる』

「嫌な予感がしてな、凛音に内緒で来たんだよ」

「いいのか?傍に居なくて」

「あいつは大丈夫だ。それよりも、お前が居ない方があいつは、悲しむからな」

騰蛇は、紅蓮の刀を抜く。

『騰蛇、なぜお前は人間の命令を聞く』

「命令じゃねぇ、凛音は俺に頼ってくれるから、力を貸してるだけだ」

騰蛇は、青龍に向かっていく。

二人の刀がぶつかり合い、火花が散る。

『お前を十二天将に入れた凛音は、そんなに力の強い持ち主なのか!』

青龍は、一度後ろへと下がる。

「いや、あいつは俺が寝ている隙に俺を十二天将にしたんだ」

「えっ…」

『は…』

ね、寝ていたって…。

そういえば、あいつ騰蛇を仲間をしたときの話をあまりしなかったな…。

『炎の力を持つ最強の妖の名が廃るな』

「うるせぇ、俺は騰蛇だ。昔の名前なんて捨てたんだよ」

騰蛇は、地面に手をつけ、炎で作り出された蛇は、青龍に向かっていく。

『お前と俺は、相性が悪い』

青龍は、刀を一振りし、炎の蛇を切り捨てた。

『俺は水、お前は炎。お前より俺の方が上だ』

「そうかもな、だけど俺は諦めない」

再び二人の刀がぶつかり合う。

「くっ…」

俺は、木に手をつき体を支える。

(まだ体の痛みがおさまらない…)

騰蛇が来てくれたことには感謝している。

だけど、俺の力で青龍を倒さないと意味がない。

俺は、勾陳から貰っていた薬を飲む。

「いいですか空様、この薬は一時的に毒の浸食を抑える物です。これをの飲めば数分は戦えます。しかし、それを代償に体には痛みが増します。いざという時以外は、使わないでください」

勾陳の言葉を思い出す。