輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

湖がある前の村に寄った俺は、泊まる宿を探していた。

「明日で、湖につくな」

目の前にある宿に入ろうとしたとき、俺は足を止める。

「妖の気配…?」

俺は、意識を集中させる。

ここに来るまで、妖の気配は一つも感じなかった。

(青龍の住む近くだから、妖が出るのか?)

妖が居る場所をつきとめ、俺は急いでそこに向かう。

妖の気配を辿って、山道に向かったとき、少女の叫び声が聞こえた。

『きゃぁぁ!』

「女の子?」

俺の目の前に、白い着物を着た少女が、肩を血に染めて出てきた。

「雪ん子か?」

でも、なぜ雪ん子がこんなところに。

『逃がさないぞ』

少女を追って森から出てきたのは…。

「せ、青龍…」

二刀の刀を手にもち、冷血な目で雪ん子を見下ろしていた。

『な、何故ですか銀様?!なぜあのお方を裏切る真似を…?』

『お前らには関係のないことだ』

青龍が刀を振り上げたとき、俺は太陰の符を取り出す。

「あまり力は使いたくないが、我の名に従いその姿を現せ、十二天将の一人太陰!」

符から風が舞い上がり、太陰は姿を現す。