【空】
まだ朝日が出る前のころ、俺は屋敷を出る準備をしていた。
いよいよ今日、青龍の元へと向かう日だ。
誰にも見つからないように、俺はそっと屋敷を出ようとしたとき。
「空様」
「うっ!」
名前を呼ばれて肩が上がる。
「こんな朝早くに、どこへ行くのですか?」
「き、菊夜…」
菊夜には、嘘を言ってもお見通しなんだろうなぁ。
「もしかして、妖退治に行かれるのですか?」
「そうだな。妖退治っていうか、仲間を迎えに行く」
「仲間ですか?」
「最後の仲間だ。これは、俺がやるべきことなんだ」
「でも、そのお体では…」
その時、俺の周りに十二天将たちが現れる。
「大丈夫だ。俺は、一人じゃない」
菊夜には、十二天将たちの姿は見えていない。
だけど、何かを感じたのか、俺の元に来ると手を握ってくれる。
「私は待っています。必ず帰ってきてください」
「あぁ、それとな菊夜。腹の中の子の名前なんだけど」
「はい?」
「幸(こう)は、どうかな?」
「はい、とてもいい名前だと思います」
俺は、菊夜の頭を優しく撫で屋敷を出た。
まだ朝日が出る前のころ、俺は屋敷を出る準備をしていた。
いよいよ今日、青龍の元へと向かう日だ。
誰にも見つからないように、俺はそっと屋敷を出ようとしたとき。
「空様」
「うっ!」
名前を呼ばれて肩が上がる。
「こんな朝早くに、どこへ行くのですか?」
「き、菊夜…」
菊夜には、嘘を言ってもお見通しなんだろうなぁ。
「もしかして、妖退治に行かれるのですか?」
「そうだな。妖退治っていうか、仲間を迎えに行く」
「仲間ですか?」
「最後の仲間だ。これは、俺がやるべきことなんだ」
「でも、そのお体では…」
その時、俺の周りに十二天将たちが現れる。
「大丈夫だ。俺は、一人じゃない」
菊夜には、十二天将たちの姿は見えていない。
だけど、何かを感じたのか、俺の元に来ると手を握ってくれる。
「私は待っています。必ず帰ってきてください」
「あぁ、それとな菊夜。腹の中の子の名前なんだけど」
「はい?」
「幸(こう)は、どうかな?」
「はい、とてもいい名前だと思います」
俺は、菊夜の頭を優しく撫で屋敷を出た。



