輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「このかんざしは?」 

「空様から、お話を聞いたことがあります。そのかんざしは随分と前に買われたものだそうです。だけど、凛音に渡す機会がなく、こうして今──」

私は、かんざしを髪に当ててみる。

「綺麗なかんざしだ」

このかんざしを買うときの空の顔が浮かんで、私は微笑む。

「では凛音、着付けをしますので、後で私の部屋に来てくださいね」

「はい、分かりました」

私は、もう一度かんざしを自分の髪に当てた。