輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【凛音】

父上が祝言を挙げると決めてから数日が経ち、その準備はちゃくちゃくと進んでいた。

「明日かぁ……」

私は、空を見上げながら言う。

「凛音、この着物はどうですか?」

姉様は、私が祝言で着る着物を選んでくれている。

「姉様、私のことはいいですよ」

「よくないです。さぁ、こちらへ来て着てください」

「分かりました」

私は、嫌々ながらも着物を羽織る。

「まぁ、これも似合うのですね」

「あの、姉様の方はいいのですか?」

「何がですか?」

「姉様の旦那さんになる人、姉様を待っているのではないですか?」

私は姉様より先に祝言をあげる。

姉様は、私のために祝言を先延ばしにしていてくれた。

だから、今度は姉様に幸せになってほしい。

「その話ですが、凛音が祝言をあげた後に、私はこの家を出ようと思います」

「えっ…?」

「私の願い通りの祝言にはなりませんでしたが、せめて凛音の綺麗な姿を見てみたいのです」

「そんな、私は綺麗なんかじゃ」

「そんなことないですよ」

姉様は、そっと私を引き寄せると優しく抱きしめてくれた。

「だって、私の妹ですもの。それに、凛音は可愛いから」

姉様様の言葉に、私の頬は赤く染まる。