輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「き、急にらしくない事を言うな!」

「らしくないことも言わないと、お前には伝わらないから」

「えっ?」

秦は、何を私に言いたいの?

「俺は、お前が幸せならそれでいい」

「どういうこと?」

「ただの俺の願い」

秦は、そう言うと私に背を向けた。

(他に何か言いたいことがあるんじゃないの?)

でも、それは秦が言ってくれるまで待ってたほうが良いのかもしれない。

「お前は部屋に戻れよ。父上様には俺から言っておく」

「わ、分かった」

私は、部屋から出て部屋へと戻った。

「本当の気持ちなんて、言えるわけないだろ。お前が笑顔になれるのは、あいつといるときだけだろ」

部屋に戻った私は、最近姿を見せない騰蛇の符に話しかける。

「ねぇ騰蛇、ちょっと話さない?」

「……なんだよ」

うわぁ、なんか機嫌悪そう。

「き、機嫌悪いなら別に良いけど」

「なんだよ、話したいんだろ?」

騰蛇の符は浮き上がると姿を現した。

「久しぶりだね。最近姿見てなかったから」

「お前のそんな体の状態じゃ、あまり出てこれないからな」

「知ってたんだ」

「勾陳から聞いた」

騰蛇は、胡座をかいてその場に座る。

「詳しいことは、勾陳からは聞いていない。詳しく話してもらおうか」

「う、うん」

表情が怖いよ。