輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

そして翌日、私は今父上の前に秦と一緒に座っている。

「……」

「……」

父上は、何も言わずただじっと私たちを見下ろしていた。

「父上様、俺に凛音をください!」

秦は、頭を床につけて父上に言った。

(ど、どうしたんだろう父上…。私に祝言をあげて欲しかったんじゃ…)

もしかして、相手が秦なのが駄目なのかな?

でも、ここは秦でないと駄目!

「父上、私のお腹の中の子供は、秦との子供です」

「それは、勾陳から聞いた。それで、秦はその責任を取るのか?」

「そのつもりです!俺は、凛音を幸せにします」

「秦……」

すごい、ここまで堂々と嘘を言えるものなのか?

「そうか……」

父上は、秦の目の前まで来ると、手を上に構えた。

「え!」

「ち、父上?!」

もしかして、秦を殴るんじゃ!

父上が手を振り落とした時、私は目をつぶった。

「秦よ、よくぞ言ってくれた!」

「えっ?」

「はっ?」

父上は、秦を殴るんじゃなくて、秦の肩に自分の手を勢い良く乗せたのだった。