それからして、私の体に異変が起きたのは最近のことだった。

急に気持ち悪くなったり、頭痛がしたり、眠くなったり。

勾陳に相談してみたところ、私は勾陳の言葉に声を上げた。

「こ、子供が私のお腹の中に?!」

「はい、ちゃんと居ますよ」

「ま、待って子供って?!」

それってつまり、私と空の子供!?

「誰との子なのか分かりませんが、これからは無茶な行動を控えてください」

「う、うん」

どうしよう、新しい一族の子を授かった。

(このお腹の中の子が、空の子供だなんて言えない、むしろバレちゃ駄目だ)

新しい一族の子が出来なんて話が広まったら、お腹の中の子は確実に殺される。

「それで、誰との子何ですか?」

「えぇ!」

勾陳の視線が痛い。

絶対疑ってるよ!

「えっと、多分」

「多分?」

「えっと、その──」

「俺の子供だよ」

その時、私の部屋に一人の男が入って来た。

「し、秦!」

な、何言ってるの?!