輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「ちょ、ちょっといきなり何?!」

「これで、信じただろ?」

この時、私の胸の中が温かくなるのを感じた。

「空。なんだね」

「当たり前だばーか」

「その口調空だな!」

でも、すぐに私の中で不安が過る。

「いいのか?晴明様の言いつけを破ることになるんだぞ」

「あぁ、そんなんもういい」

もういいって。

「でも、私はお前とは会いたくなかった。私は、お前が迎えに来てくれると信じていたから」

なんで、こんなタイミングで来たんだ。

「お前が、望んだからだろ」

「え……」

「さっき、ちっさい声で俺の名前呼んだだろ?だから俺は、お前に会った」

確かに空の名前は呼んだ。

だけど、私は……。

「素直にならないのは、相変わらずか」

「し、仕方ないだろ!素直になんかなれるか!」

本当は、空に会いたかった。

だけど、私は空に会えない分、気持ちで繋がっているから、寂しくないと思っていたのに。

目の前に空がいたら、そんな事思えなくなるじゃん。