輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

【凛空】

「なぁ太陰、ここまで二人の様子を見てきたけど」

「どうしたの?まだ凛音が輪廻転生の術にかけられるの先の話だよ」

「だよな、何か空さんって思っていた人と何か違う」

「え?」

俺が初めて空さんと会ったとき、俺はあの人の力の強さに鳥肌が立った。

だけど、今はそれを感じない。

人は、何年も経てば変わるものなのか?

「空様も色々と大変だったんだよ。凛音ちゃんのこととか、自分の体のこととかで」

「で、最後の十二天将の一人の青龍を仲間にするために力をためているんだろ?」

「そういうこと」

でも気になる。

凛音のお姉さん、知世音さんが言っていた言葉。

銀が凛音の兄を殺したこと。

なら、あいつが言っていた罪滅ぼしというのは、そういうことなのか?

「あと少し青龍の記憶もこの先入ってくるから」

「青龍の記憶?」

「そう、でも一番見てほしいのは、この先の話だよ」

「えっ?」

太陰は、水晶に手をかざすと、水晶は光を放ち俺たちを包み込んだ。