凛音は、俺の名前を呼んだ。
「り……」
凛音の名前を呼びそうになり、俺は口を抑える。
(今俺が凛音の名前を呼んでどうする?どうするつもりだ?!)
凛音の傍にいけないのが、こんなにも悔しいことにるなんて、思っても見なかった。
凛音の傍から離れれば、凛音は強くなれると思ったつもりだった。
だけど、あいつを守れる奴はまだいない。
『 これ以上、凛音様に近付くなとのことです』
前に勾陳に言われたじい様の命令。
そんなもの、今ここで破ってやる。
俺は、口元を覆っていた布を取り、凛音の背中を見つめる。
(俺がいても、また傷つけるだけになるかもしれない、だけど──)
だけど、俺は凛音の傍に居たい。
「り……」
凛音の名前を呼びそうになり、俺は口を抑える。
(今俺が凛音の名前を呼んでどうする?どうするつもりだ?!)
凛音の傍にいけないのが、こんなにも悔しいことにるなんて、思っても見なかった。
凛音の傍から離れれば、凛音は強くなれると思ったつもりだった。
だけど、あいつを守れる奴はまだいない。
『 これ以上、凛音様に近付くなとのことです』
前に勾陳に言われたじい様の命令。
そんなもの、今ここで破ってやる。
俺は、口元を覆っていた布を取り、凛音の背中を見つめる。
(俺がいても、また傷つけるだけになるかもしれない、だけど──)
だけど、俺は凛音の傍に居たい。



