そうだ。

太陰の言う通り俺はぬらりひょんを倒す。

凛の代わりに俺が──。

「でも、何でそこまで凛ちゃんにこだわるのか分からない。だって、ぬらりひょんと凛空は何も接点がないのに」

「接点なんてなくてもいい、俺はもう二度とあいつの泣くところなんか見たくないんだよ」

だから、俺がぬらりひょんを倒す。

それに、これは俺の使命だと感じるからだ。

「それが、凛空の気持ちか……。だったら尚更私たちと手を組もうよ」

「お前らが達成させたい事も、ぬらりひょんを倒すことなんだろ?」

「それもあるよ、薫子や他の人たちの敵を取らなくちゃ」

「他の人たち……?それで、凛より力が強い俺のところに来たのか?」

「それはそうだけど、ちょっとした理由があるんだ」

太陰は開けた窓を全て閉じると、近くにあった机の上に座る。

「裏切り者を始末するなら、凛ちゃんじゃ殺せないから」

俺は、その言葉を聞いて驚く。