(そんなに怖がらなくても)
いや、怖がっているというよりか何かにビビってる?
「貴方の名前教えてください」
「お、俺の名前?!」
「はい、何て呼べば良いのか分からないので」
「な、名前って言われても」
男の人は、何故か深く考え始めた。
(深く考えるものなのか?)
ただ名前を言うだけなのに、おかしな人だ。
「べ、別に言ってもいいんだけど、この先俺と君が会う機会ないかもしれないし」
「じゃぁ、布さんでいいです」
「ぬ、布さん?!」
なんか、聞くのもめんどくさくなった。
「な、何で布さんなんだよ!」
「だって、布巻いてるし」
「お前も同じようなものだろ!!」
その時私の胸が痛んだ。
やっぱり、この人も気になっていたんだ。
私の左目のこと。
この左目は、自分のせいでこうなった。
空のせいじゃない。
だけど、陰陽師にとって見鬼の才は自分の誇りでもある。
それを私は半分失った。
周りの人たちが、私は蘆屋家での恥だと言う者は多い。
姉様には気にするなと言われているが、言われ続けられると流石に傷つく。
いや、怖がっているというよりか何かにビビってる?
「貴方の名前教えてください」
「お、俺の名前?!」
「はい、何て呼べば良いのか分からないので」
「な、名前って言われても」
男の人は、何故か深く考え始めた。
(深く考えるものなのか?)
ただ名前を言うだけなのに、おかしな人だ。
「べ、別に言ってもいいんだけど、この先俺と君が会う機会ないかもしれないし」
「じゃぁ、布さんでいいです」
「ぬ、布さん?!」
なんか、聞くのもめんどくさくなった。
「な、何で布さんなんだよ!」
「だって、布巻いてるし」
「お前も同じようなものだろ!!」
その時私の胸が痛んだ。
やっぱり、この人も気になっていたんだ。
私の左目のこと。
この左目は、自分のせいでこうなった。
空のせいじゃない。
だけど、陰陽師にとって見鬼の才は自分の誇りでもある。
それを私は半分失った。
周りの人たちが、私は蘆屋家での恥だと言う者は多い。
姉様には気にするなと言われているが、言われ続けられると流石に傷つく。



