会うことは許されない。
じい様の命令だからな。
陰陽寮に付くと、目の前から声が聞こえてきた。
「これはこれは、空様」
「よぉ嶺(みね)。片付け手伝いに来た。どこを片付ければいいんだ?」
「はい、奥の倉庫でございます。今は凛音様が来ておられています」
「え……、凛音が!」
凛音がその倉庫に居るのか?!
今日は陰陽寮に行くってことは聞いていないが。
というより、俺と凛音が会うわけにもいかない!
「ささ、空様こちらです」
「ちょ、ちょっと待てくれ嶺、俺はだなその……」
「どうかなさいましたか?」
ここで、凛音が居るから俺は帰るだなんて言えない。
「えっと、ぬ、布か何かないか?」
「布ですか?」
「そ、そう布だ!俺さちょっとほこりが苦手で、出来れば布で顔を覆いたいのだが」
とっさに布って言ったが、布で顔を隠せれば、凛音は俺に気づくことはないだろう。
「そうでしたか、では今すぐに布をお持ち致します」
嶺は、そう言うと陰陽寮の中に戻って行った。
「はぁ……」
俺は、深く溜め息をつく。
なんとかなったが、凛音と長く一緒に居るわけにはいかない。
でも、これはあいつを一目見れるチャンスでもある。
でも、じい様は凛音が陰陽寮に通ってることは知っているはずなのに、何で俺に陰陽寮の手伝いを頼んだんだ?
じい様の命令だからな。
陰陽寮に付くと、目の前から声が聞こえてきた。
「これはこれは、空様」
「よぉ嶺(みね)。片付け手伝いに来た。どこを片付ければいいんだ?」
「はい、奥の倉庫でございます。今は凛音様が来ておられています」
「え……、凛音が!」
凛音がその倉庫に居るのか?!
今日は陰陽寮に行くってことは聞いていないが。
というより、俺と凛音が会うわけにもいかない!
「ささ、空様こちらです」
「ちょ、ちょっと待てくれ嶺、俺はだなその……」
「どうかなさいましたか?」
ここで、凛音が居るから俺は帰るだなんて言えない。
「えっと、ぬ、布か何かないか?」
「布ですか?」
「そ、そう布だ!俺さちょっとほこりが苦手で、出来れば布で顔を覆いたいのだが」
とっさに布って言ったが、布で顔を隠せれば、凛音は俺に気づくことはないだろう。
「そうでしたか、では今すぐに布をお持ち致します」
嶺は、そう言うと陰陽寮の中に戻って行った。
「はぁ……」
俺は、深く溜め息をつく。
なんとかなったが、凛音と長く一緒に居るわけにはいかない。
でも、これはあいつを一目見れるチャンスでもある。
でも、じい様は凛音が陰陽寮に通ってることは知っているはずなのに、何で俺に陰陽寮の手伝いを頼んだんだ?



