家を出て門をくぐった時、蘆屋家の門の近くで壁に寄りかかっている男が目に入った。
「誰だあいつ?」
蘆屋の者だとは思うが、俺は見たことがない人物だった。
「まぁいいか」
俺は特に気にせず陰陽寮に向った。
「安倍空……」
その男は、俺を見つめてくると睨んだ。
「凛音は、俺が貰う」
俺は、少しの殺気を感じ振り返るが、男の姿はもう見当たらなかった。
「……なんだ?」
殺気を感じたが、気のせいか?
気になるが、俺は再び歩き出す。
「しかし、よく凛音と会わないよな。すれ違うことすらない」
まぁ、俺は滅多に外に出ないからなぁ。
じい様にあまり出るなと言われてるし。
それに、凛音は家には来ない。
用があって前に来たことがあったみたいだが、菊夜が傍に居たため、あいつの姿を見ることが出来なかった。
会えないのは分かっている。
だけど、一目だけあいつの姿を見たい。
「すっげぇ綺麗になってるんだろうなぁ」
友江から聞けば、髪も前に比べれば伸びたみたいだし。
「想像がつかねぇ」
俺の中の凛音の姿は、三年前で止まったまんまだ。
「誰だあいつ?」
蘆屋の者だとは思うが、俺は見たことがない人物だった。
「まぁいいか」
俺は特に気にせず陰陽寮に向った。
「安倍空……」
その男は、俺を見つめてくると睨んだ。
「凛音は、俺が貰う」
俺は、少しの殺気を感じ振り返るが、男の姿はもう見当たらなかった。
「……なんだ?」
殺気を感じたが、気のせいか?
気になるが、俺は再び歩き出す。
「しかし、よく凛音と会わないよな。すれ違うことすらない」
まぁ、俺は滅多に外に出ないからなぁ。
じい様にあまり出るなと言われてるし。
それに、凛音は家には来ない。
用があって前に来たことがあったみたいだが、菊夜が傍に居たため、あいつの姿を見ることが出来なかった。
会えないのは分かっている。
だけど、一目だけあいつの姿を見たい。
「すっげぇ綺麗になってるんだろうなぁ」
友江から聞けば、髪も前に比べれば伸びたみたいだし。
「想像がつかねぇ」
俺の中の凛音の姿は、三年前で止まったまんまだ。



