輪廻転生 絆が繋ぐ運命の転生 上

「私の隣に居たい?」

それってつまり?

「凛音の父上から聞いた。お前のその左目は、見鬼の才を奪われて見えないんだろ?」

「そうだけど、それが何?」

「俺がお前の左目になる」

「え?!」

言っていることが分からない……。

「だから!俺は、お前の力になりたいんだよ」

「私の力に?」

その時、私の中で空の姿が浮かんだ。

(なんで、空の姿が?)

秦は、空に似ているところがあるのか?

「俺は……お前が「凛音様!!」」

「えっ?……きゃぁ!」

その時、私のよく知っている女の子が私のところに飛び込んできた。

「いたた……。どうしたの友江?」

私の目の前にいるのは、空の妹の友江だ。

友江とは、たまに会って話はしている。

「凛音様のお姿が見えたので、つい飛び込んでしまいました」

そして、何故か私に凄く懐いている。

「お、おい凛音。こいつは?」

「こいつとは失礼ですね!」

「まぁまぁ」

私は、服についた土を落とし、秦に紹介をした。

「この子は、安倍友江。空の妹」

「空?」

「そんなことより姉様、来てください」

「ええ?」

私は、友江に腕を捕まれ一緒に走り出した。

「空……?」

友江に連れられ、私はある店に入った。