「分かった。あいつの傍からは離れる。もう近づくことはしない」
「では、直ぐに晴明様に」
「ちょっと待ってくれ」
俺は、立ち上がり勾陳を見下ろす。
まだ毒抜きが終わってあまり時間が経っていないせいで、体はまだふらついた。
「もう少しだけ待ってくれ、凛音と話したい」
「そのお体で外に出るのは危険です」
「それは大丈夫だろ。勾陳が着いてくれば」
俺は、軽く笑って勾陳の返事を待つ。
「……分かりました。ですが、今日で最後としてもらいます」
「あぁ、分かった」
俺は、覚悟を決めた。
あいつが強くなれるなら、あいつが立派な陰陽師になれるなら、俺はこの気持ちを捨てる。
本当は捨てたくないこの気持ちを俺は捨てる。
「では、直ぐに晴明様に」
「ちょっと待ってくれ」
俺は、立ち上がり勾陳を見下ろす。
まだ毒抜きが終わってあまり時間が経っていないせいで、体はまだふらついた。
「もう少しだけ待ってくれ、凛音と話したい」
「そのお体で外に出るのは危険です」
「それは大丈夫だろ。勾陳が着いてくれば」
俺は、軽く笑って勾陳の返事を待つ。
「……分かりました。ですが、今日で最後としてもらいます」
「あぁ、分かった」
俺は、覚悟を決めた。
あいつが強くなれるなら、あいつが立派な陰陽師になれるなら、俺はこの気持ちを捨てる。
本当は捨てたくないこの気持ちを俺は捨てる。



