【空】
「眠くなってきたな……」
凛音は、風呂場に行ったきりなかなか戻って来ねぇし。
「さきに寝ちまうか」
先に寝ていた方が、何もしなくて済むだろうしな。
「空様!」
「ん?なんだ太陰」
すると、一枚の符が浮かび上がると、一人の少女が水晶玉を持って現れた。
「どうした?」
「はい!やっと見つかりました」
「なにが?」
「もう!また忘れたんですか?十二天将の最後の一人を探せって、私に言ったじゃないですか」
「あー、思い出した」
そぅ、俺は太陰に最後の十二天将になる妖を探すように頼んでいた。
大分前に頼んだことだったからすっかり忘れてた。
「んで、そいつはなんて言う?」
「妖の名前は“銀"。ここから離れたところに大きな湖があります。そこに、銀は住んでいます」
「よく見つけられたな」
「私も頑張ったんですよ。他の妖たちにも聞いて調べたんですから」
「そうか、ありがとな」
人間の子供みたいに小さな太陰だけど、妖たちの中でも顔は広い。
「でも空様、この妖を十二天将に入れるのは少し考えた方がいいと思います」
「何でだ?お前が見つけて来たやつだろ?」
「はい、でもこれはまだ候補に過ぎません。この妖の銀は、妖たちの大将と繋がっている噂があります」
「妖たちの大将だと?」
妖たちの大将というなら、俺の中で一人の妖しか浮かんでこない。
「眠くなってきたな……」
凛音は、風呂場に行ったきりなかなか戻って来ねぇし。
「さきに寝ちまうか」
先に寝ていた方が、何もしなくて済むだろうしな。
「空様!」
「ん?なんだ太陰」
すると、一枚の符が浮かび上がると、一人の少女が水晶玉を持って現れた。
「どうした?」
「はい!やっと見つかりました」
「なにが?」
「もう!また忘れたんですか?十二天将の最後の一人を探せって、私に言ったじゃないですか」
「あー、思い出した」
そぅ、俺は太陰に最後の十二天将になる妖を探すように頼んでいた。
大分前に頼んだことだったからすっかり忘れてた。
「んで、そいつはなんて言う?」
「妖の名前は“銀"。ここから離れたところに大きな湖があります。そこに、銀は住んでいます」
「よく見つけられたな」
「私も頑張ったんですよ。他の妖たちにも聞いて調べたんですから」
「そうか、ありがとな」
人間の子供みたいに小さな太陰だけど、妖たちの中でも顔は広い。
「でも空様、この妖を十二天将に入れるのは少し考えた方がいいと思います」
「何でだ?お前が見つけて来たやつだろ?」
「はい、でもこれはまだ候補に過ぎません。この妖の銀は、妖たちの大将と繋がっている噂があります」
「妖たちの大将だと?」
妖たちの大将というなら、俺の中で一人の妖しか浮かんでこない。



