【凛音】
「んー……」
私は、湯船に浸かりながら考えていた。
「なんで、胸が痛むんだ?」
私は、さっき空に握られていた手を見る。
「まだ、あいつの温もりが残ってる」
手を繋ぐことなんて、小さい頃によくやっていたことなのに。
この胸の痛みはなんだ?
それに、この痛みは前にも感じたことがある。
あいつが、祝言をあげると聞いた時だ。
「はぁ……、いい湯ですねぇ」
「き、貴人!?」
「どうもでーす」
突然私の隣に十二天将の一人である貴人がいた。
「い、いつからいたの?」
「ずっと居ましたよ、凛音様がここに来るまでずっと」
「そ、そうなの?」
全然気づかなかった。
「だって、凛音様何か悩んでいたらしいので、私が話を聞きますよ」
「え、そ、それは……」
「ずばり、それは空様のことですね」
「やっぱり、分かっちゃう……」
貴人は、人の心を読むことが出来る。
でも、人の心をいつでも読めるというわけではない。
綺麗な心を持っている人でないと、心は読めないと言っている。
「空様のことを考えていると、何故か胸が痛むということですね?」
「うん……」
これでも、私の良き相談相手なんだ。
「んー……」
私は、湯船に浸かりながら考えていた。
「なんで、胸が痛むんだ?」
私は、さっき空に握られていた手を見る。
「まだ、あいつの温もりが残ってる」
手を繋ぐことなんて、小さい頃によくやっていたことなのに。
この胸の痛みはなんだ?
それに、この痛みは前にも感じたことがある。
あいつが、祝言をあげると聞いた時だ。
「はぁ……、いい湯ですねぇ」
「き、貴人!?」
「どうもでーす」
突然私の隣に十二天将の一人である貴人がいた。
「い、いつからいたの?」
「ずっと居ましたよ、凛音様がここに来るまでずっと」
「そ、そうなの?」
全然気づかなかった。
「だって、凛音様何か悩んでいたらしいので、私が話を聞きますよ」
「え、そ、それは……」
「ずばり、それは空様のことですね」
「やっぱり、分かっちゃう……」
貴人は、人の心を読むことが出来る。
でも、人の心をいつでも読めるというわけではない。
綺麗な心を持っている人でないと、心は読めないと言っている。
「空様のことを考えていると、何故か胸が痛むということですね?」
「うん……」
これでも、私の良き相談相手なんだ。



