うわぁ、いかにもめんどくさそうに思われてる。
「なら、早く行かねぇといけないだろ」
「えらく素直じゃない?」
「めんどくせぇから、早く終わらせて帰るんだよ」
私たちは、家の大きな門をくぐって貴船に向かって歩き出す。
「あれ?どっか行くのか?」
「こ、この声は……」
凄く聞き覚えのある声が私たちの耳に届いた。
隣を見ると、タイミング悪く出てきていた空が腕を組んで立っていた。
「何か用?」
「おいおい、それは俺が聞いてるんだろ?」
空は、今年で十九歳になった。
十九歳ともなると、周りからの期待はさらに大きくなっている。
でも、空はそんなこと気にせずずっと自分の意思で妖退治を行って来ている。
「どっか行くのか?」
「貴船まで鬼退治、空には関係のないことだから」
「なんだ、お前も貴船に行くのか?」
「は?」
空はそう言うと、懐から一枚の紙を取り出した。
「俺も貴船の鬼退治に行くところだ。じい様に頼まれてな」
「晴明様にか?」
「そう、やっとじい様も俺の力を認めてくれるようになってさ」
それは良かったな。
さりげなく私に自慢してることぐらいすぐ分かるさ。
「なら、早く行かねぇといけないだろ」
「えらく素直じゃない?」
「めんどくせぇから、早く終わらせて帰るんだよ」
私たちは、家の大きな門をくぐって貴船に向かって歩き出す。
「あれ?どっか行くのか?」
「こ、この声は……」
凄く聞き覚えのある声が私たちの耳に届いた。
隣を見ると、タイミング悪く出てきていた空が腕を組んで立っていた。
「何か用?」
「おいおい、それは俺が聞いてるんだろ?」
空は、今年で十九歳になった。
十九歳ともなると、周りからの期待はさらに大きくなっている。
でも、空はそんなこと気にせずずっと自分の意思で妖退治を行って来ている。
「どっか行くのか?」
「貴船まで鬼退治、空には関係のないことだから」
「なんだ、お前も貴船に行くのか?」
「は?」
空はそう言うと、懐から一枚の紙を取り出した。
「俺も貴船の鬼退治に行くところだ。じい様に頼まれてな」
「晴明様にか?」
「そう、やっとじい様も俺の力を認めてくれるようになってさ」
それは良かったな。
さりげなく私に自慢してることぐらいすぐ分かるさ。