あいつは、凛を一睨みしただけで凛の力を抑え込んだ。
「なぁ、お前は知っているか?妖の夜ってやつを」
「夜?」
青龍は、数秒間考え込んでから、「知らないな」と答えた。
何百年も生きている青龍なら、何か知ってるかと思ったが、やっぱり他の十二天将たち同様知らないみたいだ。
「その夜って妖は、どんなやつだった?」
「姿は人間そっくりだったが、瞳の色は、夜に輝く満月のように輝いていた。それに、凛の力を抑え込んだ」
「凛の力を抑え込んだ?!普通の妖にそんなこと出来るはずがない」
「その通りだ。それに、あいつは自分をぬらりひょんの息子と言っていた」
「ぬらりひょんの息子……」
青龍は、夜の存在を知らないように見えるが、ぬらりひょんの息子って言葉に、何かを知っているかのように見えた。
「その夜とかいう妖の存在には気をつけろ」
「分かっているさ」
「それに、お前は自分の行動をもう少し考えろ、変な行動を起こしたら、凛の封印が解かれるかもしれないからな」
「それも分かってる、もう少し考えてから行動するよ」
今回の鬼女との戦いで、俺は凛が助かるなら、俺はどうなっても構わなかった。
だけど、その行動によって凛の身を危険に晒してしまった。
約束も破ろうとした。
俺から傍を離れないと言っときながら、傍を離れようとした。
凛を傷つけてしまった。
さっきの涙も、泣かせたのは俺だ。
俺は、凛の傍にいて笑顔を見続けられるだろうか?
もしかしたら、また傷つけてしまうかもしれない。
凛を失うかもしれない。
俺にとって、それは一番恐れていることだ。
「なぁ、お前は知っているか?妖の夜ってやつを」
「夜?」
青龍は、数秒間考え込んでから、「知らないな」と答えた。
何百年も生きている青龍なら、何か知ってるかと思ったが、やっぱり他の十二天将たち同様知らないみたいだ。
「その夜って妖は、どんなやつだった?」
「姿は人間そっくりだったが、瞳の色は、夜に輝く満月のように輝いていた。それに、凛の力を抑え込んだ」
「凛の力を抑え込んだ?!普通の妖にそんなこと出来るはずがない」
「その通りだ。それに、あいつは自分をぬらりひょんの息子と言っていた」
「ぬらりひょんの息子……」
青龍は、夜の存在を知らないように見えるが、ぬらりひょんの息子って言葉に、何かを知っているかのように見えた。
「その夜とかいう妖の存在には気をつけろ」
「分かっているさ」
「それに、お前は自分の行動をもう少し考えろ、変な行動を起こしたら、凛の封印が解かれるかもしれないからな」
「それも分かってる、もう少し考えてから行動するよ」
今回の鬼女との戦いで、俺は凛が助かるなら、俺はどうなっても構わなかった。
だけど、その行動によって凛の身を危険に晒してしまった。
約束も破ろうとした。
俺から傍を離れないと言っときながら、傍を離れようとした。
凛を傷つけてしまった。
さっきの涙も、泣かせたのは俺だ。
俺は、凛の傍にいて笑顔を見続けられるだろうか?
もしかしたら、また傷つけてしまうかもしれない。
凛を失うかもしれない。
俺にとって、それは一番恐れていることだ。



