私の声は…
君の心に響いたのだろうか。


空き教室に響いた私の声。



私の前には大好きな彼。







ーギュッ

「ありがとな、舞香」



そう言って私を抱きしめた湊斗くん。



別れを告げた時よりも…
すごく痩せていた。

その割にはほどよくついている筋肉。


湊斗くんは
強く、強く私をギュッと抱きしめた。