地域の人に声をかけて、普段は手が回らないところの草刈りをしてたって、林を出るときにパパが教えてくれた。


僕はふ〜んて頷いてみたけど、実はよくわかってなかったんだ。


山羊のお爺さん家の前にとめてあるトラックのところに、おじさんと山羊のお爺さんが立ってた。


おじさんの運転するトラックの助手席にはパパ、僕と亮お兄ちゃんと亮お兄ちゃんのマウンテンバイクは、トラックの後ろ。


力いっぱい山羊のお爺さんに手を振りながら、お爺ちゃん家に帰った。


帰る途中は、かごの中のカブトムシを見つめながら、気持ちのいい夜風を体いっぱい浴びた。