じんわりと暖かくなっていく布団。


まぶしくて目を開けると、窓から太陽が見えた。


「真吾〜、あら、珍しくもう起きてたの?朝ご飯出来たから、お顔洗ってらっしゃい。」


「洗面所どこ?」


「庭の井戸水で洗ってらっしゃい。冷たくて一発で目が覚めるわよ。」


茶の間で、メガネをかけながら虫眼鏡をつかって新聞を読んでいたお爺ちゃんに、おはようと言ってお庭に出た。