「真吾、お婆ちゃんが作ったトウモロコシ食べな。」


ザルの上に山盛りになったトウモロコシを前に、お婆ちゃんがシワの中に目をかくした。


一番上のトウモロコシを一本とって、ガブリとかじり付いた。


お口の中いっぱいに甘い香りがひろがって、ビックリするぐらいおいしかったんだ。


「すっごくおいしいよお婆ちゃん。」


笑いながらそう言うと、お婆ちゃんも笑って、シワシワの人差し指で前歯をトントンと指した。